残酷劇終

数日前のキチガイじみた温暖な気候はどこへやら。寒風吹きすさんでいます今日この頃。ただ今寒い自室で低めに設定したストーブの横でダウンコートを着つつパソコンに向かっています。あ、灯油切れた。息が白いですよ自室。何なんだ最近の気候は珀龍です。

『断章のグリム　-人魚姫・下-』を読み終えました。
以下感想です。未読の方は読まれませぬようお気を付けください。問答無用容赦なくネタバレです。

嘘だっ！！　（ひぐらしのレナちゃん風に）

甲田さんは最近あとがきで「グロやスプラッターは苦手です。」って書いてるけど絶対嘘です。だって怖いですよ描写が生々しいですよ。文章読んでて頭の中がでろどろぐちゃびちゃですよ。そんな訳で最近は外から帰ったら石鹸で手を洗うのがマイブーム。あわあわぶくぶく。この本読んでおいてその感想はどうなんでしょう。

毎回思うのですがこの方の知識と考察にはいつも感心します。広くて深いです。和洋折衷で和洋どころかその他の地域にも飛び火しています。一回参考文献とか作って欲しいです。興味本位で見てみたいです。前作の『Missing』もすごかったです。向こうは魔術・都市伝説で、こっちは童話・民話ですね。どっちも好きなので非常に読んでいて楽しいです。そして怖いです。

今回一番ぞぞわっとしたネタは「シチューのお肉は、私です。」。怖い……。心理状況が理解できません。理解出来ないものは怖いです。自分の舌を切り取って、調理して、器によそってラップをかけて、きちんとしてから飛び降り自殺。怖いです……。そして神狩屋さんの株が上がりました。こういうぼんやりとしていつも笑顔の腹黒さんに弱いのです。

最後の潜有者が意外でした。そして今後生き残った千恵さんに何らかの出番はあるのか。多分断章騎士団入りだと思うのですが、次回に期待。