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日々の独り言。
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今週の更新はありません…。
間に合いませんでしたとさ。そんで他に出せそうなネタもありませんでしたとも。
来週には、間に合うかな…? 間に合わせたいね。上がれ速度! 頑張んべ。


しかし、何もネタが無いというのも寂しいので。一応振ってみましょう。
今日「オペラ座の怪人」を見ました。
劇のチケットを貰ったのです。「オペラ座の怪人」というと、良く聞く名前だし、映画だってやったのですからものすごく有名だと思うんですけれども。
…僕、本当に名前くらいしか知らかったんですよね。
そんなわけで、今回わくわくしながら見に行きました。劇団春夏秋冬の「オペラ座の怪人」はすごい、って銘打つくらいなんだから期待値高いですよ!
が。…何か自分の脳内が「ひゃほう取り合えず弓士変換しながら見ようぜ」って観る前から意気込んでる現象。ぇえー……。
と言う訳で。どういう訳で? 取り合えずオペラ座の怪人を弓士変換して見てみたぜ、という以下ネタです。

え? 劇? いやそりゃもうすっごい楽しかったですよ! 衣装とか舞台とか装置とか。
ストーリーは、…その、ミュージカルだからさ。……所々台詞が聞き取れなくてね、流れは分かったんだけど、あの、えー…。映画が見たくなりました。


はい。以下ネタです。
拍手返信すこしお待ち下さいー…。

とはいえ。
仮面の弓さんが子士郎君を影ながら見守ってる、みたいな所くらいしか設定拾えてないんですけど。しかも断片的にもほどがあります。
仮面が良いんです。え、メインそこ?

**


少し長く家を空けると言い残し、切嗣は旅装を身に纏い家を出て行ったのが今朝のことだった。
その夜中、ずっと近付いてはいけないと言われていた庭の土蔵へと、幼い好奇心に押されて扉に触れた。

「そこに近付くな」

唐突に掛けられた声は背後から。
秘密を曝く罪悪感を鷲掴みにされるような恐ろしい感覚に弾けるように振り返れば、月下の庭に、見知らぬ男が立っていた。
風になびく真っ黒い装束、浅黒い肌。夜のような容貌の中、顔の上半分を覆う白いマスクと短い銀の髪が際立つ。

「…誰?」

知らない人間が敷地内にいることに僅かに怯えながらも、ソレを気取られぬよう強く睨むように男を見た。

「警戒する必要はない。害を与えるつもりなら、とうにそうしている」

男は芝居がかった仕草で腕を持ち上げ、こちらを誘う。
白いマスクの黒い孔のような目の奥は覗くことが出来ず、読めない意図に脚は凝り固まったように動かない。
その様子を見てか、男はマスクに覆われていない口元をにやりと歪ませこちらに詰め寄ってきた。

「っ、何だよお前! 誰なんだよ!?」

「さあてな。お前の好きに取れ。ほら、子供はもう寝る時間だ」

目前で男が覆い被さるように両腕を広げ、裾の長い服に視界が黒く染め上げられた。





そうして、養父のいない家で、誰とも知れぬマスクの男と生活をすることになった。
とはいえ、男は常に家の中に居るわけではない。
電球を替えるとき、重たい荷物を運ぶとき、広い屋敷を掃除するとき。
一人が辛いな、と思った途端。男はどこからともなく現れて、ほんの少しだけ手助けをしてくれるのだ。
何を言うでもなく、何を要求するでもなく。必要以上でもなく、また最低限でもない、ささやかな援助をしてくれる。

「あんた、何なんだ?」

「天使だとでも思えば良かろう」

「嘘付け、そんな黒い天使があってたまるか」

そう言えば男は皮肉気に口元を歪めた。





夜はいつも一人。
男は屋敷中探してもどこにも見当たらない。きっと土蔵に居るのだろう。あそこは切嗣の秘密の場所なのに、勝手に入るなんてあいつきっと悪いヤツなんだ。けど自分一人じゃどうしようも出来なくて、憮然とした気持ちだけを抱えながら布団に潜り込んだ。

酷い夢を見た。

いつもの夢。赤い熱い火災の中、出口を求めて彷徨い歩く。息が出来なくて、苦しいのに、それでも夢が覚めなくて。
それをさましてくれたのは、額に触れられた冷たい手の平だった。
夢の残滓に乱れる息と滲む涙で朦朧と見上げれば、男がこちらの額に手の平を置いていた。

「うなされていた」

大丈夫か、と重ねて問われる。手の平に温度を下げられた頭で、どうにか頷いてみせる。うなされていた自分を心配してわざわざ見に来てくれたのか。
ひんやりとした手の平が心地良くて目を閉じる。それにこちらが眠ったと思ったのか、枕元に座っていた男が立ち上がり、そのまま廊下に繋がる戸へと向かおうとした。

「…、ぁ」

咄嗟に、その裾に掴まる。こちらの挙動に驚いたように男が立ち止まり、それからまた枕元に座り込んだ。
裾を掴む指先を解かれ、裾の代わりに手を握らされる。

「おやすみ」

マスクの奥の目が、優しい気がした。眠るまで手を握っていてくれたお陰か、酷い夢は見なかった。





それから時折、自分がうなされると男は手を握ってくれた。
ある夜。また酷い夢を見た自分の元に男は現れた。
枕元に座ろうと屈んだ男の顔が近付く。頭をもたげる好奇心は、ずっと胸の奥にあったもの。
何気なく、手を伸ばす。マスクの端に掛かった指先は、あっけなくそのマスクを引き摺り下ろした。

「…っ!」

油断していたであろう男が息を飲む。
月明かりが差し込み明るい室内。浮かび上がった男の顔は、知らないはずなのに。何処かで見たような、気が
脳みそに差すような痛み。

「馬鹿者が…っ」

眦に怒りを滲ませ、止める間もなく男は踵を返し部屋を出て行った。
傍らに残されたマスクが、静かに崩れて消えた。





それから男は現れなくなった。
顔を見たのがいけなかったのか。困れど呼べど、男は姿を見せない。
そうして夜半。ついに自分は土蔵の前に立った。
ここに近付けば、きっと男は止めに来るはずだ。扉に手を掛ける。
大きさの割りに、扉はあっけなく開いた。拍子抜けしたのと同時に、止めに来ない男に不安にもなる。
土蔵の中は何の変哲もない、単なる倉庫のようだった。真ん中に立ち
ぐるりと周りを見回す。背後で、重い音を立てて扉が閉まった。

「っ」

振り返ると、そこに男が居た。
容易に死を連想させる赤色の外套。砕けたはずのマスクでいつものように顔の上半分を覆い、その孔の奥から厳しい目でこちらを睨んでいた。

「ここには、近付くなと言われていただろう?」

「ぁ、…っ、ごめ、な、さ」

赤い死が距離を詰める。詰問の口調に竦む身体が逃げることを許さない。
す、と男に抱きすくめられる。そのまま顎を捕らえられるように持ち上げられ、視線が絡む。

「言うことを聞かない子供には、…罰が必要だな」




***********

…えー……。
四次聖杯戦争で切嗣さんに召喚されてた弓さんが、衛宮邸でこっそり住んでて。切嗣さんが留守にするときに子士郎君のこと任されて、甘やかすことで正義の味方から遠ざけようという試み。かな?
マスクは同一人物だと気付かれないための対応。ちなみにマスクは投影品。マスク弓さんが単に見たいだけか。そうか。
そんでこの後はどうするのか考えていないんです。

…オペラ座の怪人面白かったよ!!!
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