虚水槽弐

hollow強化期間。
たぶんだぶん。…多分駄文。
あぁああ、何かやりたいことが色々多すぎて何かとまとまらないよう…。もっと下準備しておけば良かったねっ。

うたかた―２


息をするだけで心に沁みる。
身動ぐ度に意識が滲む。

そこは本来自分が居るべき所ではない。何を間違えてこの場に居るのか。自分にはこの空気に耐えられない。
日常を画に描いたような町並み。降り注ぐ穏やかな日差しは地表を温め生きとし生きるモノを優しく包む。
空は高くどこまでも青く。時折掠める白い雲に雨の気配は無く、今日という日の平穏さを演出する。

駆けて行く、陽光に溶け込みそうな小さな背中。
追い掛けようにも此処では自分は生きてはいられない。その空気は血濡れの自分に綺麗すぎて。
呼びかけようにも此処では自分は息も出来ない。不純物の無い大気を自分という存在が刻一刻と汚していく気がして。

息が出来ない。小さな小さな泡でも良い。呼吸一回分の泡。
それだけあれば、きっとあの背中を振り返らせることができるのに。