日々の独り言。
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唸れ! 俺の、何か、アレとか!!
「て、何やってんだろな。僕は」
夜、コンビニに行くと言って家を出た。この街の状況とこの時間を考えればこのような行動は愚か者以外の何者でもない。
まぁ、何というか。地脈をいじるだとか迷惑な事をした魔術師に一言文句でもと思いつつ、相手はサーヴァントを連れているだろうから敵うわけが無いんだときっちり納得するために歩いているということか
。つまりは単なる散歩でしかないわけだ。
「はぁ」
溜息が白く流れていく。車通りも人通りも無く、ひたすらに静かな夜道。無為な徒歩にも飽き飽きし、帰ろうかと踵を返しかけた時、カンっと鐘を打つ音が塀の向こうから聞こえた。続けて響く、弾ける鉄の音。
いつか聞いた剣戟の音色。
凍った空気を飲み込んだ。塀の向こうは確か、学校。
校門からそっと校内を覗き込む。広がるグラウンドの真ん中。
始まっている。
対峙するは赤青。現代には有り得ない武装。人間には有り得ない攻防。
それは紛れもないサーヴァント同士の闘いだった。
その二人から離れたところに、小柄な人影があった。長い髪。女性、いや、女性と呼ぶにはまだ早い。少女が、その闘いを見つめていた。
あんな子供が、今回の聖杯戦争のマスターなのか。
自身の参加した年と比べてもいくらか若いであろうその少女は、しかし自身が参加したときの姿よりも、それは堂々と、それは毅然と、真っ直ぐに立っていた。
魔術師としての覚悟も、この戦争に参加する覚悟も揺るぎなく構えている美しい少女だった。
不意に撃ち合いの音が止む。離れた間合い。僅かな間。溢れる殺意に空気が軋む。
しかしそれは突如として砕かれた。弾かれるように駆けだした青。その目指す先に建物に向かい失踪する人影が見えた。
目撃されたのだろう。そして、青はソレを察し目撃者を消しに走っていった。少女の指示により赤もそれに続いた。
助けることは出来ない。僕には力が無いし、ましてや部外者だ。
校門から離れ、来た道を戻る。
目撃者のその後は知らない。
***********
基本的に物語には関われないぞウェイバー。見るだけさ。そうなのさ。
夜、コンビニに行くと言って家を出た。この街の状況とこの時間を考えればこのような行動は愚か者以外の何者でもない。
まぁ、何というか。地脈をいじるだとか迷惑な事をした魔術師に一言文句でもと思いつつ、相手はサーヴァントを連れているだろうから敵うわけが無いんだときっちり納得するために歩いているということか
。つまりは単なる散歩でしかないわけだ。
「はぁ」
溜息が白く流れていく。車通りも人通りも無く、ひたすらに静かな夜道。無為な徒歩にも飽き飽きし、帰ろうかと踵を返しかけた時、カンっと鐘を打つ音が塀の向こうから聞こえた。続けて響く、弾ける鉄の音。
いつか聞いた剣戟の音色。
凍った空気を飲み込んだ。塀の向こうは確か、学校。
校門からそっと校内を覗き込む。広がるグラウンドの真ん中。
始まっている。
対峙するは赤青。現代には有り得ない武装。人間には有り得ない攻防。
それは紛れもないサーヴァント同士の闘いだった。
その二人から離れたところに、小柄な人影があった。長い髪。女性、いや、女性と呼ぶにはまだ早い。少女が、その闘いを見つめていた。
あんな子供が、今回の聖杯戦争のマスターなのか。
自身の参加した年と比べてもいくらか若いであろうその少女は、しかし自身が参加したときの姿よりも、それは堂々と、それは毅然と、真っ直ぐに立っていた。
魔術師としての覚悟も、この戦争に参加する覚悟も揺るぎなく構えている美しい少女だった。
不意に撃ち合いの音が止む。離れた間合い。僅かな間。溢れる殺意に空気が軋む。
しかしそれは突如として砕かれた。弾かれるように駆けだした青。その目指す先に建物に向かい失踪する人影が見えた。
目撃されたのだろう。そして、青はソレを察し目撃者を消しに走っていった。少女の指示により赤もそれに続いた。
助けることは出来ない。僕には力が無いし、ましてや部外者だ。
校門から離れ、来た道を戻る。
目撃者のその後は知らない。
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基本的に物語には関われないぞウェイバー。見るだけさ。そうなのさ。
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