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日々の独り言。
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キ、キングダムハーツなんですよ…っハァハァ
今日発売で速攻買って黙々プレイ中なんですよ……
何もかもが停滞する予感、ていうか死亡フラグ立っちゃった☆ 職場で試験があるからテスト勉強もしなくちゃいけないのにね。あはははは。
シーソルトアイスが食べたいです!


そんで今日のハガレンステイナイト。
…結局前回の続き。弓士分も面白味も無い途中経過部分を、また延々長々書いちゃった…。長いんだ…。
矛盾が出ないように話を考えようとすると、どうしても途中経過を妄想しないといけない訳で、途中経過を考えるからにはメモ程度には書き残さないと行けないんですけど、これはメモじゃねぇ…。いつまで経っても大佐と弓さんが対面対話出来やしないのです。
えー…、つまりここからどういう途中経過を要すれば会話シーンになるんだ? あぁいってこういって、そっからこうこう……(以下略)



「なぁ、あんた。えっと、シロウ?は外国の錬金術師なんだろ? さっきの錬成、もう一回良く見せてくれないか。見たことのない錬成反応だったけど、どうやったんだ」

傍らのエドワードが興味深そうに士郎を覗き込む。それにはっと意識を取り戻しそっと腹をしまう士郎。

「錬成、…あぁ。そっか、分かった。良いかな遠坂」

「へ? あー、うん良いんじゃない?」

未だロイに話しかけられている最中の、師である凜に許可を問いかけてみれば案外了承は簡単に得られた。
凜もエドワードの錬金術というものを見て気が緩んだのだろう。あんな技が白昼堂々繰り広げられる街ならば、魔術とてそう奇異な目で見られることも無いのだろう、と。
すぅ、と呼吸を整える。頭の中でスイッチを切り替えて意識を変えた。

「―投影、開始」

イメージしやすい物を選ぶ。作り慣れた、一振りの剣。
手の中に作り出した干将を握り、上手くいったことに内心安堵する。横合いからソレを覗いたアーチャーが干将を取り上げた。

「35点。構造が緩い。材質が甘い。こんなものさっきのように簡単に砕けるぞ」

「…ちょっと見せるだけなんだから、すぐ壊れたって良いんだよ」

「たわけ。常に全力でかかれ。安易なイメージは後々の綻びを生む」

辛口の採点を食らわされ苦虫を噛んだような顔をする士郎。
と、それを茫然と見つめるエドワード。アルフォンスも黙りこくりそれを見ていた。

「え、っと。コレで良いか? その、…あんまり出来は良くないけど」

「…何だ、ソレ」

エドワードは茫然自失の体からようやく意識を浮上させ、絞り出すように声を上げた。
いっそ怒気を孕んだその声。緊張に張り詰め出した空気にアーチャーとセイバーが気を引き締めた。セイバーは何事にもすぐ対応できるようにと凜に寄り添い注意深くエドワードを睨む。エドワードは士郎を睨む。

「質量保存も、等価交換もあったもんじゃねぇ。無から有を作り出すなんざ、何なんだあんた」

「…そこはこっちと同じなのか。ふむ…」

「あ、あれ、私不味いことしちゃったかしら…?」

考え込むように顎に手を当てるアーチャー。エドワードから放たれる不穏な空気に離れた場所にいる凜が顔を引き攣らせる。それにようやくロイも気が付いた。
ぎらり、と剣呑な光を放つ瞳。

「もしかして、あんた―」

「アーチャー! 士郎持ってきて!!」

エドワードが士郎に掴み掛かる寸前、凜の号令に反応したアーチャーが士郎を引っ掴みそのまま抱え込みエドワードの手は宙を掻いた。
凜とセイバーは既にパスで会話が済んでいるらしく、同時に弾けるように駆け出す。それにアーチャー、士郎もすぐに追いつく。

「っ遠坂!? 何だよ急に!」

「質量保存に等価交換。エドワードって子、そう言ったわよね?」

「あぁ、確かに。その法則が私達の世界と同じ原則でこの世界にもあるのならば、コイツの能力を迂闊に晒したのは失策だったな」

「リン、シロウ! 彼らが追ってきます」

その場から逃げ出した四人を、エドワードとアルフォンスが追う。

「あの無茶苦茶な錬成…、あいつ…っ」

「兄さん、あの人もしかして」

「あぁ、…賢者の石を持ってるかもしれない!」

手の平を打ち合わせる乾いた音が響く。
地面に触れた箇所から敷き詰められたタイルが青い火花を纏わせ隆起し、それは四人を追い越してその前方に壁が出現させた。

「っだー! コレの何処が質量保存だっつーのよ!?」

「足下が抉れているな。おそらく、この壁の分の質量が地面から取られているのだろう」

「冷静に言ってる場合かーっ! セイバー! お願いっ!」

四人は速度を緩めず壁に向かって走る。追い詰めた! とエドワードが叫ぶ。
しかし、士郎を抱えたままアーチャーはゆうに5メートルはあるその壁を軽々と跳び越えた。続いて凜もセイバーに抱かれ、アーチャー同様壁を越える。

「な!? 何だアレ! あいつら、人間か!?」

「外人さんってみんなあぁなのかな…」

「絶対ぇ逃がさん!」

その様に驚くが尚も追跡は諦めず、作った壁に手の平を当てた。石壁が砕ける音を立て、形を変える。石で出来た手が四人向けて放たれた。
四人に迫る石の手に、その内の一人が脚を止め迎え撃つ様に振り返った。

「はぁっ!」

鋭い声と共に振りかぶり、石の手をなぎ払う。その手は徒手空拳。けれどその構えに、まるで剣を握っているのかと錯覚する。
石の手は振るわれた軌跡に沿って両断され崩れた。

「セイバーっ!」

「足止めします、先に行ってください! アーチャー、二人を!」

「頼まれずとも!」

士郎を抱えたままのアーチャーが振り返らずに告げ、セイバーは駆けていく足音を背に聞いた。
対峙するのはセイバーとエドワード、アルフォンス。互いに能力は未知。一定の距離から身動きが取れない。

「に、兄さん。あんな小さい女の子、どうするつもりなの」

「知れたこと。人質!」

「こっちが悪役みたいじゃないか!!」

「―お二方」

鈴の鳴るような声。セイバーの容貌に相応しく可憐なそれに、二人はいささか戦意を削がれる。
先の壁を跳び越えた様を見ていても、セイバーは単なる幼い少女にしか見えなかった。

「私達はただの旅人です。どうか、これ以上構わないで頂きたい」

「…嫌だ。あのシロウって奴の錬金術を調べさせて貰いたい。だから、あんたにちょっと囮になってもらう」

「そう、ですか。つまり、追跡を諦めてくれませんか」

「あぁ。あんたも、大人しく捕まっては貰えないか」

「えぇ。私はあなた方を、ここで止めます」

交渉は決裂した。言葉での説得が無理ならば、あとは力ずく。
先に動いたのはセイバーだった。
10メートルはあろう距離を、僅か一瞬で詰め寄りアルフォンスの頭部を手にした不可視の剣で横合いに殴りつけた。

「っな!?」

セイバーのその速さにエドワードもアルフォンスも対応が出来ない。その小柄な少女が成すとは思えぬ動き、いや、成人男性とてそのように速くは動けまい。それに彼らはただ手の平を討ち合わせることも出来なかった。
鋼の打ち合う音がして、アルフォンスの鎧の頭部が弾け飛んだ。

「っ!?」

再度上がる驚愕の息は、セイバーの物だった。
鎧の上から殴りかかれば、中身に衝撃こそ与えられても致命傷には成るまいと判断しての攻撃。狙いはアルフォンスの昏倒だった。けれど、それには至らない。
弾け飛んだ頭部。その本来頭があるべき部位には何も無い。
それどころか、僅かに覗いたその鎧の内側にも 何も無い。
空っぽの鎧。

「―傀儡、か」

動揺は一瞬で収まる。セイバーは己の知識の中からそれがどういう仕組みかを判断し、ならば四肢を断つのみと再度剣を振るった。
セイバーの剣が鎧を断たんと奔る。その軌道に強引に割り込んだのはエドワードだった。

「アルっ…!」

元よりセイバーには彼らを傷つけるつもりはない。目的はあくまで足止めと、出来ることなら追撃を諦めて貰うことだ。
しかし、一度勢いを付けた剣を咄嗟に止めることは出来なかった。何とか速度を緩めることが出来ても、その切っ先はエドワードの右腕を捕らえる。
肉と骨を断つ感触を覚悟したセイバーの手に伝わったのは、それらの生々しい物ではなく。無機質な鋼を打ち付ける固い感触と甲高い音だった。
裂けたコートの下に、僅かに覗く鈍色。

「! その腕は…、義手、ですか」

ならば加減は要らないと、三度剣を振りかぶるセイバーを目前に、エドワードが神に祈るように手を合わせた。
セイバーのスキルが咄嗟に彼女をその場から退かせた。一瞬先まで居たその場所に、セイバーを押し飛ばすように石柱が次々を天に突き上げられる。
その一撃を受け、セイバーの身体が宙を舞う。

「…っの、野郎!」

けれどセイバーは空中でくるりと体勢を直し、最初と同じくらいの距離に綺麗に着地した。一撃を受けたと見せかけて、その石柱を足場に跳んだのだ。
最初に対峙した時と同じように開いた距離。けれど先程までよりも睨み合う双方は意見を違えていた。
エドワード、アルフォンスはセイバーを単なる少女とはもう思っていない。握り締めた手に見えないけれど、確かに存在する何か。速度も攻撃力も、手加減など決して出来ない相手だと認識する。
セイバーは、二人を一人と認識し、そしてこの追跡を打開する為の作を練り直す。錬金術を呼ばれる技の本質が知れぬ限り、エドワードには容易に近付けない。
互いを牽制し合うような視線に空気が張り詰める。

そしてソレを打ち砕くように、彼方で爆発音が鳴り響いた。


***********

共通する比較対象が無いから強さのランク付けがし辛いけど、取り合えず何処でも剣ちゃんは最強説。
ただし、錬金術師一同は能力に応用が利くわ幅があるわで、使いようによっては剣ちゃんを踏みとどまらせることくらいは可能。…だと思うヨ?
ホムンクルス一同は何回殺しても死なないけど錬金術師一同に何度も殺されてるから、結局はライフ1だった場合錬金術師一同よりも弱いって事に、…ならないかなぁ。
曖昧にぼかしてふわっとさせて、何とか誤魔化そうとしている僕でした。
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